まず、自社のニーズを定義します。生産したい靴の種類（スニーカー、革靴など）、月間生産量、品質基準、予算、納期を具体的に設定。これにより、どの工場が適しているかの基準が明確になります。

靴製造が盛んな地域（中国、ベトナム、イタリアなど）を調査し、潜在的な工場をリストアップ。オンラインディレクトリ（Alibaba、Global Sources）、業界展示会（ミカムやISPO）、知人紹介を活用。工場の規模、得意分野、実績をリサーチし、10～20社程度を候補に絞ります。

候補工場にメールや電話で連絡し、カタログ、生産能力、過去の取引先、認証（ISO、環境基準）を依頼。対応スピードやコミュニケーション能力も評価ポイント。日本語や英語が通じるかも確認し、意思疎通のしやすさをチェックします。

有望な工場に具体的な仕様書（素材、デザイン、サイズ）を送り、サンプル製作を依頼。費用（通常有料）と納期を確認し、仕上がりで品質や技術力を判断。複数工場で比較し、コンセプトに合うか、修正対応が柔軟かを評価します。

可能なら工場を訪問し、設備（機械の新しさ、ライン数）、作業環境（清潔さ、安全性）、従業員のスキルを見学。生産ラインの稼働状況や品質管理プロセスを直接確認。訪問が難しい場合は、ビデオツアーを依頼するのも有効です。

サンプルが基準を満たしたら、見積もりを取り、単価、MOQ（最低発注数量）、支払条件を交渉。輸送費や関税も含めた総コストを計算し、採算性を確認。長期契約の可能性も探りつつ、初期は小ロットで試す選択肢も検討。

条件が合意できれば契約を締結。試作用ロットを生産し、品質と納期の安定性を確認後、本格的な量産へ移行。定期的な連絡やフィードバックで関係を強化し、信頼できるパートナーに育てます。